カフェインの中毒症状と依存症の違い!致死量と対処法は?

コーヒーを差し出す女性の手

私もコーヒー好きで、このサイトでもコーヒーの素晴らしい健康効果をお伝えしてきました。二日酔いの改善からガンの予防効果までたくさんのメリットをもたらしてくれる万能な飲料ですが、コーヒーは「諸刃の剣」とも言える性質を持っています

以前にもお伝えしましたが、正しい飲み方をすればメリットになり間違った飲み方をすればデメリットになります。

そこで、今日はコーヒーに含まれるカフェインによる中毒症状と依存症にスポットを当てて見ていきますので、ぜひ最後までお付き合いください。

この記事では、カフェイン中毒の症状や依存症との違い、致死量や安全な摂取量、また対処法や予防策などについてまとめています。

関連記事はこちらです ⇒ 「朝からコンビニコーヒーのメリット・デメリット|正しい飲み方・間違った飲み方」

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カフェイン中毒とカフェイン依存症

二日酔いの主婦

「カフェイン中毒」とは、カフェインの過剰摂取によって引き起こされる中毒で、体がカフェインを体外に出そうとする急性の症状です。

そもそも「中毒」とは、毒性を持つ物質が許容範囲を超えて体内に入ることで起きる機能障害です。つまり、カフェインには少なからず毒性がある ということなんです。

また「カフェイン依存症」と混同されがちですが、中毒症状と依存症は厳密には違います。

依存症は、精神疾患の一つです。

その物質を摂取し続けないと体に不調が起こるため、やめることができない状態!禁断症状(離脱症状)が起こるのは、依存症によるものです

煙草のニコチンやお酒のアルコールが有名ですよね?

カフェインも、ニコチンやアルコールと同じで依存症になってしまうんです。

大きく見れば、どちらも中毒ですが、その性質は違います。「カフェイン中毒」が急性中毒で、「カフェイン依存症」が慢性中毒 だと思ってください。

急性中毒の場合は、カフェインの成分が体内から排出されたら中毒症状も消えるのが普通ですが、慢性中毒になると依存する気持ちが強く表れ、カフェインの成分が体内からなくなると頭痛や吐き気などの離脱症状が現れます。

離脱症状は頭痛や吐き気以外にも、疲労感・過眠・集中欠如・胃痛・関節痛・抑鬱・不安・イライラなどの症状もみられます。

=カフェイン中毒の症状=

一般的には、カフェインの摂取量が多いほど重症化しますが、個人差がかなりあります。

3時間以内に17mg/kg以上を摂取すると発症しやすく、また重症化しやすいといわれています

例えば、体重50kgの人の場合だと・・・

コーヒー1杯に含まれるカフェイン量は約135mgですので、3時間以内に6.3杯以上のコーヒーを飲むと危険ということになります。

<軽度な症状>

  • 一時的な不眠
  • 興奮
  • 感覚過敏
  • 焦り・不安
  • 顔面の紅潮
  • 胃痛
  • 吐き気
  • 下痢
  • 心拍数の増加
  • 動悸
  • 頭痛
  • めまい
  • 震え

<重度な症状>

  • 精神錯乱
  • 幻覚・幻聴・妄想
  • パニック発作
  • 過呼吸
  • 手足のけいれん
  • 貧血

 

=カフェイン依存症の症状=

私たち人間が疲労を感じるのは、脳内にある「アデノシン」と「アデノシン受容体」と呼ばれる2つの物質がくっつくことで起こります。

しかし、カフェインを摂取すると血液中に入ったカフェインが「アデノシン受容体」と結びつき、「アデノシン」が「アデノシン受容体」とくっつくことができなくなるので、私たちは疲れを感じにくくなるんです。

コーヒーを飲むと、眠気が覚めて体がスッキリとするのはこのためだったんです。しかし、カフェインの摂取を繰り返すうちに少量のカフェインでは満足できなくなり 、私たちはいっそう疲労を感じるようになります。それを解消しようとカフェインの量が次第に増えてしまい、「依存症」になってしまうんです

カフェインを摂取しないと次のような症状が現れる人は、「カフェイン依存症」かも知れません!

  • 朝の目覚めの一杯としてコーヒーが欠かせない
  • カフェインの入ったエナジードリンクなどが好き
  • コーヒーを一日我慢するのが苦痛である
  • 腹痛や胃痛をいつも感じている
  • カフェインをとらないと頭痛が起きる
  • カフェインをとらないと集中力がなくなる
  • カフェインをとらないと体がだるい
  • カフェインをとらないと不安を感じたり、気分が落ち込む

 


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カフェインは様々なものに入っている

カフェ類が並ぶ

カフェインはコーヒーのイメージが強いですが、他にもココアや紅茶・コーラ・チョコレートなど、さらにはサプリメントや医薬品にも含まれています

これらを日常的に摂取していたり、短時間に多量に摂取するようなことがあれば、自分でも知らないうちにカフェイン依存症もしくはカフェイン中毒を起こしてしまう可能性があります。

どのようなものにどのくらいのカフェインが含まれているのか、確認しておきましょう!

<カフェイン含有量の目安>

【一杯あたりの食品量】【カフェインの含有量】
コーヒー(237g)135mg
エスプレッソ(30g)64mg
紅茶(237g)43mg
ココア(200g)34mg
玉露(150g)180mg
緑茶(150g)30mg
ほうじ茶(150g)30mg
ウーロン茶(150g)30mg
コーラ(350g)38mg
エナジードリンク(250g)80mg
チョコレート【カカオ45%】(43g)31mg
カフェインサプリメント200~600mg/日
燃焼系サプリメント100mg/日
眠気予防薬(錠剤)100〜200mg/回
解熱鎮痛薬80mg/回

カフェインの安全な摂取量と致死量は?

「日本中毒学会」の調査では、2011年〜2015年の5年間に急性中毒で救急搬送された人が、なんと101人もいたそうです。そのうち7人が心肺停止、3人が死亡していたと言います

特に神経質な人や鬱病、パニック障害などをわずらっている人は重症化しやすいので注意が必要です。

では、どのくらいまでならカフェインを摂取しても安全なのでしょうか?

日本ではその基準が定められていません。

カフェインに対する感受性は個人差が大きいため、身体に及ぼす影響を正確に評価することが出来ないからです。しかし、海外では複数の国において、安全な摂取量の基準が定められています。

例えば、欧州食品安全機関(EFSA)が2015年5月に発表した基準を参考にすると以下のようになります(これは体重1kgあたりの数値ですので、ご自分の体重を掛けてください。※妊婦さんは体重に関係なく200mgまで)。

=カフェインの最大摂取量は?=

:成人:

一回あたり 3mg/kg(体重)まで
一日あたり 5.7mg/kg(体重)まで

:小児〜青年:

一日あたり 3mg/kg(体重)まで

:妊婦および授乳婦:

一日200mgまで

 

=カフェインの致死量は?=

半数致死量:200mg/kg

 

半数致死量(LD50)とは、その量を摂取した動物のうち半数が死亡にいたる用量を指します。

体重50kgの人であれば、200mg×50kg=10000mgのカフェインが半数致死量となります。コーヒー(1杯あたりカフェイン135mg)で考えると、約74杯飲むと半数致死量に達することになります

さすがにここまで飲む人はいないでしょうが、カフェインに対する感受性は個人差が大きいので、ここまでの量を飲まなくても死に至る可能性もあります

カフェイン中毒と依存症の対処法

女の子の背後に悪魔が

もし、カフェイン中毒や依存症になってしまったら、どのように対応したらよいのでしょうか?

特に急性のカフェイン中毒にかかってしまうと、病院での治療が必要となってきます。

=病院での治療=

症状が重い場合、以下のような治療を行います。

<胃洗浄>
胃の洗浄を行ってカフェインを除去します。ゴム製のチューブを口から胃に挿入し、胃の内容物を吸引する方法です。

<薬物投与・酸素吸入>
中毒による呼吸不全を防止するために、薬物投与や酸素吸入を行うこともあります。

<入院治療>
重症の場合には入院が必要となることもあります。

<鎮静薬・抗不安薬の処方>
カフェイン依存症(慢性中毒)になると、カフェインが切れることで精神的に不安になったりイライラしたりといった症状が出てきます。これを抑えるために処方されます。

=自分でできる対処法=

急性のカフェイン中毒だと疑われたら、まずは体内のカフェインを抜くことが一番の方法です!新たなカフェインの摂取を避け、身体を休めてください。その際、十分な水を摂取してカフェインの排出を促しましょう

ただし、幻覚や幻聴を感じるような重度の場合には、すぐに病院で診察を受けてください。

慢性中毒(カフェイン依存症)を感じた場合にも、急性中毒の場合と同じです。

カフェインを体内から抜き新たな摂取を控えることが必要ですが、いきなりカフェインをゼロにすると離脱症状が現れてしまうので、少しずつ減らしていきましょう

カフェイン中毒にならないための予防策

カフェイン中毒にならないためには、過剰摂取を避けることが重要です

そのためには、自分が口にするもののカフェイン量を知ること。そして普段から意識して過剰摂取にならないよう気をつけるしかありません。

カフェインは摂取してから血中濃度が半分以下に低下するまでに、4~6時間かかると言われています。一回の量が適正でも、短時間に続けて摂取すれば安全量を超えてしまうことがあります

また、カフェインは繰り返し摂取を続けると身体が慣れてしまい、より多くのカフェインを欲するようになってしまいます。そうなる前に、毎日のコーヒーを一杯減らしたり、ノンカフェインの飲料に切り替えるなどの努力が必要です。

私もそうなんですが、どうしてもコーヒーが飲みたいという時には、デカフェ製品を利用しましょう。

最近では、カフェインレスでも美味しい製品があります。特に、カフェインの摂取を控えたい妊婦さんや、体質的にカフェインの耐性が弱かったり、アレルギーのある方でも、デカフェであれば安心してコーヒーを楽しむことができます

 

こちらを参考になさってください!(楽天にジャンプします)


今日のおさらい

 「カフェイン中毒」が急性中毒で、「カフェイン依存症」が慢性中毒
 カフェインに対する感受性は個人差が大きい
 カフェイン中毒で死亡した例もある
 神経質な人や鬱病、パニック障害などをわずらっている人は重症化しやすい
 中毒にならないためには、過剰摂取を避けることが一番
 一回の量が適正でも、短時間に続けて摂取すれば安全量を超えてしまうことも

今日は、カフェイン中毒の症状や依存症との違い、致死量や安全な摂取量について、また対処法や予防策についても見てきましたが、いかがでしたでしょうか?

普段何気なく飲んでいるコーヒーやエナジードリンクも、摂取量によっては死を招く危険性をはらんでいます。どんなものでも、食べ過ぎ・飲み過ぎは身体にとって毒となります。

節度を守ってカフェイン飲料を楽しむようにしましょう。

また、夏場になるとアイスコーヒーやアイスティーを飲む機会が増えますが、喉が渇いたからと一気に飲み干すのはやめましょう。

 

コーヒーアレルギーについての記事は、こちらを参考になさってください!

 

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