コチニールって、カイガラ虫なんだ|アレルギーが起こるって聞いたけど!

前回、「“カラメル色素” けっこうヤバイ添加物|その噂、ホント?」でカラメル色素(着色料)について紹介させていただきました。

今日は、同じ着色料ですが生きものから抽出される“コチニール色素” について紹介させていただきます。

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コチニール色素とは

赤色の色素で、カイガラムシ科エンジムシ(別名コチニール)のメスの体を乾燥させて水またはエタノールで抽出したものです。

カーミン色1kg作るのに、コチニールが約140,000匹必要になります。ものすごい数!だれが数えたんでしょうね( ゚Д゚)

主な用途

お酒類、飲料水、菓子類、かまぼこ、ハム、ソーセージ、アイスクリーム、ヨーグルトなど食品以外では医薬品、化粧品、布地や糸などにも使われています。

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「着色料(コチニール)」,「コチニール色素」

エンジムシ(コチニール)とは

エンジムシはメキシコ(中南米)の砂漠にあるサボテンに寄生する貝殻虫のことで、約500年前から色素として使用されていました。

雌は平たく、羽はなく一度サボテンの上に住みつくと剥がれなくなり、サボテンの樹液を吸い3ヶ月ほど生きます。雄は雌よりかなり小さく、口がないので食べることすらできず、交尾の後、すぐに死んでしまいます。

 カイガラムシ1

 コチニールの安全性は

コチニール色素は、食品添加物ガイドラインで要求される安全性試験項目は全て終了しています。天然色素の中ではもっとも高度なレベルまで評価が行われおり、安全性についてのデータが最も多い着色料です。

反復投与毒性試験,発がん性試験,変異原性試験などが行われていますが,いずれの試験においても毒性は認められていません。

アレルギーの恐れ

安全性は担保されていますが、一部の人にとってコチニール色素はアレルギーを引き起こす厄介な添加物と思われています。アレルギーは、エンジムシが生成するCC38Kというタンパク質が原因でおこります。

現在、日本国内で食品用に使われているコチニール色素は、精製度が高いのでアレルギーの原因となるタンパク質は、ほぼ完全に取り除かれています。

しかし、海外メーカーのコチニール色素や輸入食品などもありますので完全に排除することは難しいでしょう。

アレルギーが起こるメカニズム

  1. 不純物であるタンパク質(CC38K)が、混入しやすい“カルミン”を使用した口紅やアイシャドウを、毎日つかう
  2. タンパク質が皮膚から体に入り込む
  3. ごく一部の人は感作される(体がそのタンパク質に対して敏感な状態になる)
  4. その後に、精製度の低い(不純物のある)コチニール色素を摂取して、アレルギー症状であるアナフィラキシーが起こる

タンパク質「CC38K」が、混入しやすい“カルミン”とは何でしょう

”カルミン”とは、コチニール色素の主成分、カルミン酸にアルミニウムを結合させて不溶化したものです。

その製造過程で、どうしても虫にもともと含まれていたタンパク質(CC38K)が一緒にくっ付いてしまいやすく、カルミンは食品添加物であるコチニール色素に比べて、はるかにタンパク質(CC38K)の含有量が多くなります。

日本で“カルミン”は食品添加物には認められていません。

主に化粧品に使用される着色料です。海外では食品添加物として使用している国もありますが、輸入は認められていません。

どうやってタンパク質が皮膚からカラダに入り込むの

「コチニール色素」による食物アレルギーは20歳代~50歳代の女性がほとんどで、男性は非常に少ないです。

ということは、化粧品を通じて皮膚からカラダに入り込むと考えられます。

“カルミン”を使用した口紅やアイシャドウを毎日つかい、皮膚から“CC38K”が入り込む。

そして一部の人は感作され、その後に精製度の低いコチニール色素を摂取してアナフィラキシーが起こる。

アナフィラキシーとは

アナフィラキシーは発症後、極めて短い時間のうちに全身にアレルギー症状が出る反応です。複数の臓器(皮膚、粘膜、呼吸器、消化器、循環器など)に現れます。

重度になると血圧の低下や意識障害などを引き起こし、場合によっては死に至ります。

この生命に危険な状態を“アナフィラキシーショック”といいます。

※日本での年間死亡者数は71名(2011、厚生労働省)

<皮膚の症状>

じんましん・赤み・かゆみなど

<呼吸器の症状>

くしゃみ・せき・息苦しさ・呼吸音がゼイゼイ、ヒューヒューするなど

 <粘膜の症状>

目のかゆみ・まぶたの腫れ・くちびる、舌、口の中の腫れなど

<消化器の症状>

腹痛・下痢・嘔吐など

<重度の症状>

血圧の低下・倒れる・失禁

アナフィラキシーショックについては、こちらをご覧ください


今日のおさらい

レ点3 カイガラムシ科エンジムシ(別名コチニール)のメスから抽出
レ点3 エンジムシはサボテンに寄生する貝殻虫のこと
レ点3 稀にアレルギーを起こす
レ点3 「CC38K」が、混入しやすい“カルミン”が問題
レ点3 アレルギーは20歳代~50歳代の女性に多い
レ点3 “カルミン”は化粧品を通じて皮膚からカラダに入り込む

今日は“コチニール色素”について見てきましたが、いかがでしたでしょうか?

やはり心配なのはアレルギーです。安全性に問題なしとされていてもアレルギーを起こす人がいるのも事実です。精製度の低いコチニール色素を使えないよう規制するか、化粧品にカルミンを使えないよう規制するかしないと安心できません。

コチニール色素の精製度なんて、消費者には分かりませんから私たちにできることはカルミンを使用した化粧品を選ばないよう気をつけるしかないようです。

海外では食品にカルミンを使用している国もあるので、旅行などでお土産を買うときは注意が必要です。

着色料について興味のある方は、こちらもご覧ください

 

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