汗アレルギーの予防と対策|誰でも発症の恐れあり

真夏の光が差し込む木々

花粉との戦いがまだまだ続く、今日このごろです。私の場合、一番に皮膚へ症状が出ます。その後、目や鼻にきます。先日、皮膚科で内服薬と外用薬を貰い落ちついたところですが、気温の上がるこれからの季節は、汗をかくことで起こる汗アレルギーに悩まされます。

前回、汗アレルギーの関与も指摘されている「コリン性じんましん」について紹介しましたが、今日は、「汗アレルギー」について紹介します。

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汗アレルギー

汗をかくことで、顔や頭皮、脇や背中など全身が痒くなります。アトピー性皮膚炎、コリン性じんましん、金属アレルギーなどが悪化する原因でもあります。

汗に微量に含まれる塩分やアンモニアなどの成分が刺激となる汗あれや、あるタンパク質が 抗原となるアレルギー、体内から排出される金属によるアレルギー、さまざまな要因が考えられます。

アトピー患者の約80%が汗アレルギー

ある実験では、約80%のアトピー患者が、自分の汗にアレルギーを起こしたと報告があります。汗は自分の体内から出るものなのに、それにアレルギーを起こすとは、なんだか不思議に思います。しかし、汗の中に含まれるタンパク質が抗原になってアレルギーを起こしていることが解っています。

また、汗に含まれるアレルゲンには、タンパク質以外に「ニッケル」という金属が多く含まれていると研究報告もあります。

アレルギーを起こすタンパク質

抗原になっているタンパク質「MGL 1304」は、健康な人の皮膚にも常在しているカビの一種であるマラセチア属真菌「M.globosa」(マラセチア、グロボーザ)が作り出しています。このカビ由来のタンパク質が汗によって皮膚に溶け込むことでアレルギーを起こします。

マラセチア菌は誰の皮膚にも存在する「皮膚常在菌」です。皮脂を脂肪酸に代謝して皮膚を弱酸性に保ち、外部刺激から守るなど通常は皮膚にとって有益な働きをしています。ところが、皮脂が過剰すぎたり、汗をいっぱいかいて湿気が多すぎる環境になると問題が起こります。

タンパク質以外のアレルゲン

私たちが普段、食べている食物にはナトリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、ニッケル、クロム、コバルト、アルミニウム、マンガンなど。多種の金属が含まれていますが、摂取した金属は汗などと一緒に体の外へ排出されます。

金属アレルギーや、皮膚のバリア機能の低下などにより、アトピー性皮膚炎など、さまざまな皮膚疾患を悪化させます。食物以外にも、缶ジュース や 缶詰にも缶から溶け出した金属が含まれています。また、タバコにも含まれています。

<アレルギーを起こす金属>

ニッケル、クロム、コバルト、鉄、亜鉛、銅、

水銀、スズ、パラジウム、アルミニウム、マンガンなど。

 

金属を多く含む食品 

<ニッケルを多く含む食品>

【穀類】:玄米、胚芽米、小麦麦芽、蕎麦、オートミールなど
【豆類】:落花生、枝豆、インゲンなど、ほぼ全て
【海藻類】:ワカメ、ヒジキ、海苔、昆布など、ほぼ全て
【魚介類】:鮭、ニシン、牡蠣、ハマグリ、ウニなど
【野菜類】:カボチャ、レタス、キャベツ、ホウレン草、シソ、タケノコ、なめこ、ヒラタケ、ワラビなど
【種実類】:アーモンド、胡麻、クルミなど
【調味料】:香辛料、ベーキングパウダーなど
【飲料類】:お茶、ウーロン茶、コーヒー、紅茶、ココア、ワインなど
【その他】:チョコレート、タバコ、缶詰食品(ステンレス缶)など

<クロムを多く含む食品>

【海藻類】:ワカメ、アオサ、昆布など
【魚介類】:マイワシの丸干しなど
【野菜類】:ジャガイモ、玉ねぎ、マッシュルームなど
【果物類】:リンゴなど
【種実類】:エゴマなど
【調味料】:香辛料など
【飲料類】:紅茶、ココアなど
【その他】:チョコレート、パルメザンチーズ、チェダーチーズ、缶詰食品(ステンレス缶)など

<コバルトを多く含む食品>

【豆類】:大豆、小豆 など
【海藻類】:ワカメ、ヒジキ、海苔、昆布など
【魚介類】:いりこ、ハマグリ、アサリ、ホタテ貝など
【野菜類】:キャベツ、キクラゲ など
【飲料類】:コーヒー、紅茶、ココア、牛乳、ビールなど
【その他】:レバー、卵、チーズ、チョコレートなど

 

予防と対策

対策としては、汗をかいたらできるだけ早く拭き取るか、シャワーを浴びて、アレルゲンとなる汗を除去することが、一番の方法になります。私の場合は、いつも汗拭きシートを持ち歩いています。

  1. こまめに汗をふく習慣をつける
  2. 帰宅したら早めにシャワーを浴びる
  3. 通気性の良い衣類を選ぶ
  4. 汗を吸う素材の衣類を選ぶ
  5. 締めつけの少ない下着を選ぶ
  6. 女性ならカップ付きインナーもおすすめ
  7. 直接肌に触れるアクセサリーは必要最小限にする
  8. 喫煙を控える

また、金属を多く含む食品の摂取量を減らすだけでも汗の中のアレルゲンの量が減り、予防になったり、症状が改善されたりします。


今日のおさらい

レ点3 汗の中に含まれる成分が原因になっている
レ点3 皮膚に常在するカビが作り出すタンパク質が原因になっている
レ点3 食物に含まれる金属が汗の中に含まれている
レ点3 対策は、汗をかいたらすぐに拭き取る
レ点3 食生活を見直すことで対策、予防策になる

今日は「汗アレルギー 」について学んできましたが、いかがでしたでしょうか?

まもなく汗ばむ季節がやってきます。皮膚疾患のある人はもちろん、そうでない人も汗をかいたら、こまめに拭き取るようにしましょう。今日、アレルギーが出ていなくても、明日にはアレルギー症状が出るかも知れません。

私たちの体にアレルゲンがあるわけですから、いつ発症してもおかしくはありません。花粉症と同じで誰でも発症するアレルギーですので、予防と対策を実践しこれからの季節を乗り切りましょう。

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