小麦アレルギーが増えるワケ!|米粉パンの落とし穴

前回の記事、「アレルギー症状、危険なアナフィラキシー|原因と対処法を知る」でアナフィラキシーについて紹介しました。今日は、小麦アレルギーに焦点を絞って見ていきましょう。

関連記事はこちらです ⇒ 「小麦をやめたら健康になった|グルテンって悪者?」
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激増する小麦アレルギー

近年、小麦アレルギーの人が激増しています。小麦の中の特定のタンパク質を消化器官で吸収したときにカラダが異物と認識して、排除しようとアレルギー反応が引き起こされます。

反応の出方は、摂取後すぐに発症する「即時型反応」、食べた翌日や二日後に湿疹が悪くなるといった症状の「遅延型反応」、摂取後4時間以内に運動を行ったときに起こる「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」など様々です。

小麦のタンパク質は多種

小麦にはいろいろなタンパク質があり、グリアジン・グルテニン・アルブミン・グロブリンが主な成分です。グリアジンとグルテニンは「水に溶けないタンパク質」で、水の中で結びついて「グルテン」となります。アルブミン・グロブリンは「水に溶けるタンパク質」で、お米にも含まれる成分です。

一口に小麦アレルギーと言っても、どのタンパク質に反応するかは以下のように人によって違います。

▶ 約7割の人は「水に溶けないタンパク質」の「グルテン」に反応

▶ 約3割の人は「水に溶けるタンパク質」の「アルブミン・グロブリン」に反応

▶ 稀に両方に反応

皮膚からなる小麦アレルギー

 小麦アレルギーになる1つの原因として直接、皮膚に使う石鹸や化粧品が考えられます。
「経皮感作」というメカニズムで、石鹸成分に含まれる小麦由来のタンパク質で感作します。その後、同じタンパク質に触れたり・口から摂取するとアレルギー症状が起こります。

最近の研究で、アレルゲンは食べ物を食べるより皮膚から吸収される方が、感作されやすいという報告もあります。

皮膚からアレルギーになる「経皮感作」とは

アレルギー反応を起こす原因物質が皮膚に付着することで体内に侵入します。アレルギー反応を起こす原因物質に対して免疫機能により抗体がつくられ、それが記憶されます。
この状態を感作といい、いつでもアレルギーを起こす準備が整った状態になります。

なぜ小麦アレルギーが増える

<小麦の品種は2000種類以上ある>
私たちが主に食べている小麦は日本古来からその土地で育ってきた伝統的な品種ではなく、海外で育成され、海外の風土にあった品種がほとんどです。そのため、私たち日本人の細胞は、同じ小麦でも、従来食べてきた品種と異なるので、異物とみなしてしまい、アレルギーを引き起こすのです。

 <輸入小麦は、ほとんどが遺伝子組み換え小麦>
現在アメリカで生産されている小麦のほとんどは1960〜1970年代に遺伝子組み換え技術によって作り出された、本来の小麦とは似て非なる作物です。この遺伝子組み換えによってアレルギー物質である「グリアジン」というタンパク質を生成してしまうのです。

<輸入の際に使用されるポストハーベスト>
農薬やポストハーベストも、アレルギーの要因になっています。

 <食事の変化>
食の欧米化で小麦製品の摂取量が増加したことも大きな原因でしょう。

「グリアジン」の恐怖、“グルテン過敏症”

 グルテン過敏症(グルテン不耐症)とは、グルテンの中に含まれる「グリアジン」という主要成分に過敏に反応しカラダにさまざまな症状が現れます。
これは、腸にガスが溜まる(4割)、腸で炎症が起こる(6割)が、原因になっています。

  • 膨満感
  • 逆流性食道炎
  • 腹痛医者3
  • 腹部痙攣
  • 下痢
  • 便秘
  • 貧血
  • 関節炎
  • 低血糖
  • 口内炎
  • じんましん
  • 抜け毛
  • 不妊症
  • 吐き気
  • ニキビ
  • 手足のしびれ・うずき
  • 乳糖不耐症
  • 歯槽膿漏
  • 悪臭便
  • 悪臭ガス
  • 免疫力の低下
  • 疲労
  • お腹のゴロゴロ
  • ADHD
  • 自閉症
  • 骨粗鬆症
  • ビタミン・ミネラル欠乏
  • 原因不明の体重減少
  • シェーグレン症候群
  • 帯状疱疹
  • 糖尿病

ちなみに、うちの嫁は6つも該当しています。内、「逆流性食道炎」と「貧血」については内科で薬を処方されています。
グルテン過敏症の9割の人が「逆流性食道炎」を合併すると言われています。
念のためにアレルギー検査を受けさせようと思います。


米粉パンの危険性

小麦アレルギーになると小麦製品を減らしたり、排除したりする必要がでてきます。
そこで注意して欲しいのが米粉です。一般的に販売されている米粉パンは、小麦から抽出されたグルテンを添加しています。

米粉といえば、“グルテンフリー”というイメージがありますが、実際は違います。この 「米粉のパン」を小麦アレルギー対応のパンと勘違いして食べてしまい、小麦アレルギー(グルテンアレルギー)の人がアナフィラキシー等の発作を起こす事故が全国で多発しています。

食品表示を確認したり、焼きたてパンなど表示のないものは、お店の人に確認してから購入するよう気をつけましょう。


今日のおさらい

レ点3 小麦アレルギーは増加傾向にある
レ点3 小麦アレルギーを起こす、タンパク質は多種
レ点3 抗原(アレルゲン)は皮膚から吸収される方が、感作されやすい
レ点3 感作とは、いつでもアレルギーを起こす準備が整った状態
レ点3 小麦の品種は2000種類以上ある
レ点3 輸入小麦は、ほとんどが遺伝子組み換え小麦
レ点3 一般的な米粉パンは、グルテンを添加している

今日は、“小麦アレルギー”について学んできましたが、いかがでしたでしょうか?
環境の変化、食の変化にともないアレルギーは増えています。遺伝子組み換えの作物、農薬にポストハーベスト、食品添加物。私たちは本来、食べるべきではないものを口にしているのかもしれません。

この先、私たち人類はどこへ向って行くのでしょうか?
そろそろ、利便性の追求はやめて“食の安全”を最優先する時期ではないでしょうか?

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