アレルギー症状、危険なアナフィラキシー|原因と対処法を知る

前回の記事、「コチニールって“カイガラ虫”なんだ! |アレルギーが起こるって聞いたけど」で“アナフィラキシー”について少しだけ触れました。
今日は、“アナフィラキシー”とは何か、原因と対処法について紹介します。

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アナフィラキシーとはアレルギーのひとつ

アナフィラキシーは発症後、極めて短い時間のうちに全身にアレルギー症状が出る反応です。 複数の臓器(皮膚、粘膜、呼吸器、消化器、循環器など)に現れます。 重度になると血圧の低下や意識障害などを引き起こし、場合によっては死に至ります。 この生命に危険な状態を“アナフィラキシーショック”といいます。
※日本での年間死亡者数は71名(2011、厚生労働省)医者2

皮膚の症状
じんましん・赤み・かゆみなど

呼吸器の症状
くしゃみ・せき・息苦しさ・呼吸音がゼイゼイ、ヒューヒューするなど

粘膜の症状
目のかゆみ・まぶたの腫れ・くちびる、舌、口の中の腫れなど

消化器の症状
腹痛・下痢・嘔吐など

重度の症状
血圧の低下・倒れる・失禁

アレルゲン(抗原)と疑われるものに触れたり飲食した数分~数時間後に、2つ以上の臓器に上記の症状が現れたらアナフィラキシーの可能性が高いです。

※アナフィラキシーは、二相性反応といい一度おさまった症状が再び現れることもありますので、必ず病院で診断を受けるようにしてください。

アレルギーはカラダを守る「免疫」反応のエラー

私たちのカラダには細菌やウイルスなどが入ってくると、これに抵抗してカラダを守ろうとする働きがあります。このときに働く物質を“抗体”と言います。細菌やウイルスが悪い働きをしないようにするタンパク質の一種です。 そして、この働きを免疫といいます。

ところが、この免疫のしくみが、食べ物や花粉など私たちのカラダに害を与えないものに対しても有害物質と勘違いして過剰に反応してしまいます。その結果、マイナスの症状を引き起こしてしまうのが「アレルギー」です。
本来、カラダを守るはずの反応が、自分自身を傷つけてしまうのです。

アレルギー反応が起こるしくみ

(1)アレルゲン(抗原)が、口・鼻・目・皮膚などからカラダの中に入ると、免疫反応により体内に抗体がつくられ、抗体がマスト細胞にくっつく。(この現象を感作といい、アレルギー反応がおこる準備状態)

(2)アレルゲンが再度カラダの中に入り、マスト細胞にくっついた抗体と結合すると、マスト細胞からアレルギー症状を引き起こすヒスタミンなどの化学伝達物質がまき散らされる。このまき散らされた化学伝達物質によって、炎症がおこり、クシャミがでたり、かゆみとなったり、湿疹ができたりするわけです。

アナフィラキシーの原因

アナフィラキシーの原因は食べ物がもっとも多く、続いて蜂などの昆虫、薬物となっています。

食べ物
卵・牛乳・小麦・そば・ピーナッツ・えび・かになど、特定の食べ物を食べたときに起こります。子どもから大人まで幅広い世代でみられますが、特に乳幼児に多くみられます。また、食べただけでは症状が出ないのに食べて4時間以内に運動が組み合わさると起きる、「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」という特殊なものもあります。

※上記の7品目は食品衛生法において特定原材料として食品表示が義務づけられています。
また、あわび・いか・いくら・オレンジ・キウイフルーツ・牛肉・くるみ・さけ・さば・大豆・鶏肉・豚肉・まつたけ・もも・やまいも・りんご・ゼラチン・バナナの18品目についても原材料として含まれる場合は可能な限り表示することが推奨されています。

蜂毒
スズメバチ・アシナガバチなどの蜂の毒によるアレルギー反応。日本では、蜂刺されによるアナフィラキシーショックで年間20人ほどが亡くなっています。

薬物
原因となる薬物の多くは、ペニシリンなどの抗生物質・アスピリンなどの解熱鎮痛剤・抗てんかん薬の頻度が多く、また、検査に使われる造影剤や、その他に、ワクチンや麻酔薬、輸血なども原因となることがあります。

ラテックス(天然ゴム)
ラテックスはゴムノキの樹液に含まれる成分です。ラテックスは医療用手袋やカテーテルなどに使用されている他、日用品にも多く使われています。また、ラテックスアレルギーがあると、バナナ、アボカド、キウイなどにもアレルギーを起こす「ラテックス・フルーツ症候群」が知られています。

運動
まれに運動中、もしくは運動直後にアナフィラキシーを起こす場合があり、「運動誘発性アナフィラキシー」と呼ばれています。運動を中止することにより、症状がおさまることが多いといわれています。

その他
クラゲなどの海洋生物に刺されたり、ハムスター・ヘビ・ダニ・アリなどに咬まれたり、物理的刺激によるアナフィラキシーの報告もあります。

アナフィラキシーの症状が出たときの対処法

原因となった食物や蜂の毒針などをすぐに取り除きます

  • 蜂の毒針は取り除けるようでしたら抜いてください。(難しい場合は、直ちに病院で治療を受ける)
  • 食物の場合は、口の中に残っていれば、すぐに出して水でゆすぎます。
  • 原因となる食物がカラダに付着していた場合は、水で洗い流してください。

重度な場合、急に動かしたりせず、安静な体位をとるようにしてください

  • あお向けで寝かせ、足を高くして楽な姿勢にします。嘔吐があった場合、顔を横に向けて、吐いたものをのどに詰まらせないようにしましょう。
  • いったん症状が治まっても、時間をおいて再び症状が現れる二相性反応もあります。(必ず病院で診断を受けるようにしてください)

過去にアナフィラキシーショックを起こしたことがある。もしくは、起こす危険性があると思われる場合は、緊急時にそなえて「アドレナリン自己注射薬」を常に携帯しておきましょう。
処方には専門の医師の診断が必要です。

※アドレナリン自己注射薬(アナフィラキシー補助治療剤)は、症状の進行を一時的に緩和させ、ショックを防ぐための薬です。(2011年9月に保険適用となり、健康保険による一部負担で処方を受けることができるようになりました。)


今日のおさらい

レ点3 アナフィラキシーとはアレルギーのひとつ
レ点3 日本での年間死亡者数は71名(2011、厚生労働省)
レ点3 アナフィラキシーの原因は食べ物がもっとも多い
レ点3 緊急時にそなえて「アドレナリン自己注射薬」を携帯

今日は、“アナフィラキシー”について学んできましたが、いかがでしたでしょうか?
とても恐ろしいアレルギー症状でした。食物アレルギーは多くの人が持っているものです。それだけに、いつアナフィラキシーショックが起きてもおかしくない状態といえるでしょう。

やはり日頃から口に入れるものは、必ず自分のアレルゲンが使われていないか食品表示を確認しましょう。そして、これからの季節に気をつけたいのがハチです。山や海、外へ出かける機会が増えると思います。わが家でも昨年、アシナガバチが巣を作ろうともの凄い数が群れていました。

作業服を二枚重ねに着て完全防備で、右手に殺虫スプレー、左手に散水用のホースを持って戦いました。 何とか、勝利することができ無事でしたが、超~怖かったですよ。あの時、アシナガバチの群れに気づかず庭で子供が遊んでいたらと思うと背筋が凍りました。
くれぐれも気をつけてくださいね。

必ず、ハチ用の殺虫スプレーと、もし刺されても直ぐに処置できるようにポイズンリムーバーを常備しておきましょう。わが家では公園などに遊びに行くときも携帯しています。
それから、過去にハチに刺されたことがある人、食物で重度のアレルギーを起こしたことがある人は、必ず病院で診断してもらい「アドレナリン自己注射薬」を携帯しましょう。

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